ガラス造形家　扇田克也さんの初期の作品コールドキャストという技法を用いたガラスの立体作品です。コールドキャストとは、石膏で作った鋳型にガラスのかけらを詰めて電気炉で焼成し融かし合わせる方法です。作品表面に石膏の肌を残したざらりとした質感に仕上げるので、一見するとガラスらしくありませんが、ガラスの塊の内部に光が溜まることで独特の表情を見せます。光の強弱や角度によってその表情は様々に変化し、自然光の中に置かれた時、もっともこの特徴が際立ちます。略歴1957大阪府河内長野市に生まれる。1980金沢美術工芸大学鋳金科卒業。1983?85東京ガラス工芸研究所に学ぶ。1991世界現代ガラス展（北海道立近代美術館）北海道立近代美術館賞受賞1993NEW GLASS IN JAPAN展（ドイツ・デュッセルドルフ芸術館）1994五島記念文化賞 美術新人賞受賞1995?96五島記念文化財団 海外研修助成によりヨーロッパ各地で研修。1996サントリー美術館大賞 特別展’９６（東京・サントリー美術館）1997NHK 土曜美の朝「潜む光のその奥へ ガラス造形家扇田克也」放映。1998いまを表現するガラス造形展（新潟市美術館）2003遠慮のないガラス～今日の日本から（北海道立近代美術館）2004ガラスの迷宮（石川県能登島ガラス美術館）2005現代ガラスの挑戦 光の彫刻展（菊池寛実記念智美術館）煌めきのかたち ２０世紀ガラスの精華（釧路市立美術館）2007「光のカタチ 扇田克也展」（高島屋 日本橋 名古屋 大阪 巡回）2009はじめに、光ありき 美術にみる光の表現（北海道立近代美術館）自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展（和歌山県立近代美術館）2012個展（新宿タカシマヤ美術画廊）個展（ Ippodo gallery New York ）2013現代の工芸、今　ー　いつつの言葉　ー　（樂翠亭美術館）気象と芸術（北海道立釧路芸術館）SOFA Chicago 20132014London Collect 2014SOFA Chicago 2014